2025/07/22 提案事例 はじめての民泊運営。シーツを何セット用意したらいいの?と思ったら読む話
民泊をはじめるとき、意外と最後まで悩むのが「シーツって何セット必要なの?」という問題。
家具も家電も揃った、内装もバッチリ…でも「リネンの数」だけがよく分からない。
この記事では、民泊初心者がつまづきやすい“シーツの最適セット数”について、プロ目線でとことんわかりやすく解説します。
■ 結論:1週間に1~2回洗濯するという前提で、1ベッドあたり5セットが“安全ライン”です。
「え、そんなにいるの?」と思ったあなた。 でもこれには理由があります。
セット 用途
① 今使っている分(宿泊中のゲスト用)
② 洗濯中・乾燥中の分
③ 急な汚損・破損時の予備
④ チェックイン時間がタイトなとき用
⑤ 長期連泊中の「中間交換」用
つまり、”回す”ための在庫が必要なんです。洗濯して乾かしてセッティング…
この間を埋めるための「余裕」がなければ、次の予約を受けられない=売上が飛ぶことに。
■ 「うちは180日制限だからそんなに要らないよね?」は危険
民泊新法により、年間180日までしか営業できない物件も多くあります。
だからと言って「リネンも半分でいい」と考えるのはちょっと危険。
なぜなら、実際の稼働は年間を通じてバラけるのではなく──
「ゴールデンウィークや夏休みなど、短期間で連日満室になる」 ケース
が多いためです。
つまり、60日間ぶっ続けでフル稼働することを前提にしておくべき。 この間に在庫が足りないと、
・洗濯が追いつかない
・機会損失が発生
・クチコミが悪化 といった致命的なトラブルが起こりかねません。
長期滞在だからって油断禁物!シーツは3日に一度は交換したい理由
「うちは長期滞在が多いから、チェックアウトまでシーツそのままで大丈夫でしょ?」
と思っている民泊オーナーさん、要注意です。
たしかに、連泊のゲストに毎日シーツ交換する必要はありませんが──
3日に一度は交換をおすすめします。
その理由は2つ:
①シーツは意外と“見えない汚れ”が溜まる
・人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています
・皮脂や体臭、ほこりが付着して黄ばみや臭いの原因に
・特に白シーツだと汚れの蓄積が目立ちやすく、落ちにくくなる
→ 洗濯しても「うっすら残る」「ニオイだけ残る」というケースが多発
② 清掃時に“手遅れ”になることも…
長期滞在後、10日間以上同じシーツを使われていた場合、
いざ洗濯しても「落ちない黄ばみ」が定着してしまい、シーツ1枚廃棄という悲劇に。
→ 3日に一度交換すれば、落とせる汚れのうちにケアできる
→ 結果的に、シーツの寿命も延びてコスト削減につながります
備考:長期滞在でシーツ・カバーは3日に一回の交換だとしても、
タオルは基本、毎日交換が当たり前だと宿泊者は思っていますので、その点も注意が必要です。
■ 二毛作運用するなら、もっと必要です
最近では「昼は時間貸し(ワーケーション・撮影等)/夜は民泊」といった二毛作スタイルも増加中。
この場合、1日に2回リネンを交換するため、必要な枚数は単純に倍。
1ベッドあたり10セット程度の準備になるケースもあります。
■ タオルだけは“多めに”が鉄則。その理由は?
・消耗が早い(洗顔・シャワー・手洗いなどで複数枚使用)
・毛染めや泥汚れで一発アウト
・持ち帰られる(!)
そう、タオルは“消える存在”なんです。 大雨が降った日に雑巾として使われてしまったり、
ゲストが「自分のと間違えた」という体で持っていくことも。
そのため、タオル(特にフェイスタオル)は+αの予備が必須です。
■ 洗濯機が壊れる日、それはあなたの運営が止まる日
繁忙期に洗濯機が故障。 乾燥機のトラブル。 雨続きで乾かない。
このような“リネンが回らない日”を乗り切るのは、在庫の厚みです。
在庫があるだけで:
・焦らない
・清掃に余裕ができる
・臨時対応できる
つまり、リネン品のストック(在庫の厚み)は売上と心の保険です。
■ 保管の注意点:ホコリ焼け・臭い・劣化に要注意
ストックをむき出しで棚に置いておくと、
・ホコリや日焼けで黄ばむ
・湿気でカビ臭が出る
・ゲストから「シーツが臭い」とレビューされる
このトラブルを避けるには、
・密閉型収納ケースを使う
・防臭シートや乾燥剤を活用する
・ローテーションで風を通す など、**保管対策も含めて“シーツ運用”**なのです。
■ 【まとめ】迷ったら5セット。それが民泊運営のスタートライン
運営タイプ 推奨シーツ枚数(1ベッドあたり)
ライト運用・長期滞在メイン 3セット以上(最小限)
通常運用(180日稼働) 5セット(安心・安定)
二毛作運用 10セット以上(必須)
民泊の180日は、1泊たりともムダにできない貴重な時間です。
シーツやタオルが足りないだけで、
・チェックイン遅延
・低評価レビュー
・売上ロス …これらのトラブルが一瞬で現実になります。
だからこそ、「5セット」から始める。 これが“安心・安全な民泊運営”の第一歩です。
最後に:最適な在庫数は「あなたの運営スタイル」で決まる
今回ご紹介した内容は、あくまで**民泊運営を始めるときの“目安”**です。
実際には、以下のような要素によって最適なリネン在庫数は変わってきます。
・ピーク時の稼働率(短期連泊が続く時期があるか?)
・洗濯体制(自社で回すのか、外注なのか)
・洗濯頻度(週に何回できるか)
・紛失・汚損・持ち帰りリスク
ぜひ、こうした自分の運営環境に合わせて、ちょうど良い在庫バランスを見つけてください。
☠️ 最も避けたいのは「ピストン地獄」
民泊でもホテルでも、
**絶対に避けたいのは、「急にリネンが足りず、他の業務を止めてでも洗濯に走らざるを得ない状態」**です。
業界ではこれを通称「ピストン」と呼んでいます。
宿泊施設 ⇄ 洗濯機(もしくはコインランドリー)を
スタッフが往復することになるからです。
このピストン運用は、想定外の人件費・時間・ストレスを生み、
清掃品質やゲスト対応にも悪影響を与えます。
📩 リネンの準備に迷ったら、白木屋へご相談ください
白木屋では、民泊・ホテル・簡易宿所向けに業務用のシーツやタオルを小ロットからスピーディにご提案しています。
・洗いやすく、乾きやすい生地
・アイロン不要の防縮仕様
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経験豊富なスタッフが物件の規模と運用方法をお伺いし、最適なセット数と商品構成をご提案します。
シーツ1枚の準備が、1泊の売上と信頼を守ります。