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2023/11/15 製品紹介 失敗しない業務用布団の選び方 ~高騰する羽毛布団と進化した化繊布団~

今年は11月になっても温かい気温が続き、季節の感覚が狂いそうですね。

とはいえ日が落ちると急に寒くなり、冬も確実に近づいているので、

いよいよ冬用布団の準備を始めなくてはと思っている今日この頃です。

季節の変わり目で、布団の入れ替えを機に新調しようと考えているお客様や、

新規OPENのために布団を買い揃えたい宿泊施設からの問い合わせを数多く頂いております。

 

そんな中、

ここ数年羽毛の価格高騰が激しく、羽毛布団の価格が上昇しています

現時点で羽毛の価格は2014年の最高値を更新しており、

布団の価格を調べてみて驚かれるお客様も少なくないと思います。

貿易統計より

鳥インフルエンザやコロナが流行った影響でダウンの供給量が落ちたうえ、

物価高騰の流れもあるため、今後も価格が下がるとは考えにくい状況です。

 

弊社では羽毛も含めて4種類の中綿で掛布団をご用意しているのですが

最近では高騰している羽毛を避けて、化学繊維綿の布団を選ばれるケースも増えてきました。

 

<羽毛と化学繊維綿>

掛布団に使われる中綿(なかわた)の中で、羽毛はいわば「キングオブ中綿」といった位置づけにあって、

ネームバリューに負けないだけの保温性・軽さ・吸湿発熱性など、

他の天然繊維では比べ物にならないほどの性能があります。

また、中綿がへたってきてもリフォームが出来るので、適切なメンテナンスを行うことで長く使い続けられます。

 

一方で化学繊維綿は長年の研究の末、様々な特徴を持った布団用の中綿として進化してきました。

高騰を続ける羽毛と比べて価格が抑えめで安定しやすいため、

羽毛布団から化学繊維綿へと入れ替えるケースも増えてきている印象です。

ここからは弊社がご提案している4つの中綿についてご紹介いたします。

 

① 布団中綿界の絶対的王者「羽毛」

羽毛は言わずと知れた布団中綿界の王様で、そのネームバリューは圧倒的です。

基本的にはどの素材よりも軽くて保温性が高いのが特徴で、

吸湿性もあり、布団の中で蒸れる心配も少ないため、寝ているときの快適性が抜群です。

しかし、天然由来の物なので、品質に差が生じやすいという心配もあります。

値段に飛びつくと、実は低ランクの羽毛が使われていて、本来の羽毛の良さが感じられない場合があるため、

購入先が信頼出来るか見定める必要があります。

また、ホテル等不特定多数の利用者が見込まれる場合は、

アレルギー対策として、中綿が飛び出ないような側地を使っているかについても確認が必要です。

<特徴>

圧倒的なネームバリュー(高級感)

*布団用中綿材の中で、一番の軽さと保温性

吸湿発熱効果があるため、真冬でも快適

*別注サイズに制限が(ほぼ)無い

*天然素材のため、品質差とアレルギー対策に注意が必要

*供給が安定しない場合があり、価格が高い

 

 

② 羽毛に近い機能性中綿「シュレープ」

「シュレープ」は、東洋紡さんが開発したポリエステル由来の高機能中綿です。

超極細繊維に穴が開いていて、マカロニのような形状になっています。

絡み合った繊維1本1本の中に空気がたっぷり含まれており、ふんわりした空気の層をつくるため、

とても軽くて、羽毛と同等の保温性が特徴です。

また、繊維自体の強度が高く消耗しにくいので、ほこりなどのアレルギーリスクも低いです。

<特徴>

*ポリエステル繊維なので、安価かつ供給が安定している

羽毛と同等の保温性

*透湿性が高く汗をかいてもさわやか

*ほこりが出にくく衛生的

 

 

③ メンテナンスがしやすい「ウォシュロン」

「ウォシュロン」は、帝人さんが開発したポリエステル由来の高機能中綿です。

繊維に穴が開いていてマカロニ状になっており、立体的にねじれた螺旋の形状をしています。

中空(マカロニの中心部)に空気を含むため、優れた保温性を持ち、

螺旋形状がばねのような役割をして、かさ高とクッション性を発揮します。

そのため、洗濯をしてもへたりが少なく、メンテナンスが楽という特徴があります。

<特徴>

*ポリエステル繊維なので、安価かつ供給が安定している

*丸洗いを前提としており、洗濯の耐久性が高い

*繊維がマカロニ状でうねっており、保温性とかさ高性がある

*クッション性があり、へたりにくい

 

 

④ コストを抑えるなら「ポリエステル綿」

中空等を持たない、通常のポリエステル繊維の中綿です。

かなり昔から中綿材として一般的で、導入実績も豊富です。

最大の特徴は何といっても、安価かつ価格が安定しやすいところで、

コストを抑えたいお客様にはおすすめの素材です。

<特徴>

中綿用繊維の中で最も安価かつ、供給が安定している

*アレルギー物質の心配が少ない

*今までもずっと扱われている素材で導入実績が豊富

 

4種類の中綿のうち、どれを選べばいいかわからない・・・

というお客様は、弊社の担当者が1対1で相談に乗りますので、

お気軽に下記問い合わせフォームからお問合せください!

 

<掛布団注文の流れ>

弊社のかけ布団はほとんどが受注生産品なので、

中綿の種類と、詰める量、サイズ等をお客様の要望を聞きながら決めていきます。

中綿量とサイズにこだわりが無い場合や、何を選べばいいかわからない場合は、

導入実績の多い標準規格がありますので、それを参考に決めていただければ問題ありません。

参考写真:シングル羽毛布団(ホテル標準規格:150×210㎝ 中綿量300g/㎡)

 

お客様との打ち合わせ後、弊社からお見積りを提出し、

正式発注をいただければ、約1カ月程度で納品となります。(納期は工場の繁閑によって前後します)

金額や品質を大きく左右する中綿の選び方については、お問合せいただければ弊社の担当者がご相談に乗りますが、

決める際に基準となるポイントについて、以下に記載しておきます。

 

中綿の選びかた

布団を購入する際に選ぶ基準として、

納期・価格・機能性(特徴)のどれを基準に考えるかで選ぶ中綿が変わると思います。

当然、「すぐに手に入って、価格もお手頃、しかも軽くて温かい」という商品があればいいのですが、、、。

ご紹介した4種類の中綿それぞれに特徴・強みがあり、お客様が何を重視するかで我々のご提案も変わります。

 

① 納期

掛布団は商品が空気を含んでとてもスペースを取る商品なので、倉庫保管コストが高く、

基本的に全ての商品が完全受注生産で、ご注文から最短でも2週間~1カ月程度お待ちいただきます。

 

とはいえ、汚れやトラブルで急に数が足りなくなってしまったり、開業が差し迫って緊急で必要になった場合など、

発注したらすぐに欲しい!
という要望もこれまで多くいただいてきました。
そこで、弊社では特にご要望の多かったシュレープ掛布団(シングルサイズ)を在庫し始めました。

 (スペック:150×210㎝ 中綿320g/㎡ たたきキルト)

シュレープは、空気の層をたっぷりと含み、ふんわりした風合いで羽毛並みの保温性がある布団です。

しかもSEK認証(抗菌防臭加工)を受けた側生地を使用しているため、衛生面も安心安全品質です。

サイズが限られますが、トラブルなどで急に掛布団が必要になったお客様は

弊社のシュレープ掛布団をぜひご検討ください!

1枚からでも購入いただけますので、「まずは試しに使ってみたい」といったお客様も大歓迎です。

※シングルサイズ(150x210㎝)に限り、シュレープが最短翌日納品可能

 

② 価格

2023年11月時点で

羽毛はシュレープやウォシュロンと比べて2~3倍ほどの金額差があり、

シュレープやウォシュロンは、ポリエステル綿と比べて1.5~2倍ほどの金額差があります。

特に羽毛は(詳しくは長くなるのでここでは割愛しますが、)ダックやグースといったランク差があり、

中綿のランクや発注時期によって価格が大きく変わります。

販売店の言われるままに購入してしまうと、求めている品質とコストが見合っていない場合があるので注意が必要です。

4種の中綿で価格が安いものから並べると、

安) ポリエステル綿 < ウォシュロン≒シュレープ < 羽毛 (高

 

③ 機能性・特徴

機能面一番満足度が高いのは羽毛布団だと言えますが、

羽毛布団には天然繊維ならではのアレルギーリスクがわずかながらあるため、

一部の病院などではあえて、羽毛の保温性に近いシュレープ綿の布団が採用されるケースもあります。

 

サイズに関しては、

製造工程の都合上、キングサイズなどの特大サイズ(230㎝級)の布団も作ることが出来るのは羽毛布団だけなので、

もしキングサイズなどの布団制作を検討されている場合は、羽毛布団のみご提案可能です。

(弊社では羽毛が出てこない羽毛布団用の側地を使っているので、アレルギーが心配なお客様もご安心ください

 

メンテナンス面では、どの中綿を使っても弊社の掛布団はネットに入れて丸洗いをすることが出来ます。

特にウォシュロン綿は繊維に弾力性があり、丸洗いしても風合いが損なわれにくく、メンテナンスのハードルが低いです。

(洗濯は中綿に少なからずダメージがかかるため、布団洗濯の知見が少ないお客様は、専門業者への依頼がお勧めです。)

機能面はそれぞれに特徴があるものの、基本的には

化繊綿 < 羽毛

 

布団を長く使うならカバーの着用を!

掛布団はリネン資材の中でも高価な部類になります。

出来るだけ長期で使っていただくためには、適正な頻度のメンテナンスをお勧めいたしますが、

クリーニングは少なからず中綿にダメージを与えてしまいますので、

クリーニング頻度を下げるためにも、布団カバーをぜひ活用ください。

弊社では掛布団だけでなく、掛布団カバー、シーツなどのリネン資材も取り扱っているので、

布団からカバーまでベッドリネンの一式を取り揃えることが出来ます!

 

 

白木屋では宿泊施設用に特化した業務用商品を長年販売しておりますので、

耐久性に優れ、価格でも負けないようにご提供しています。

御見積や相談はいつでも無料で対応しておりますので、

コストパフォーマンスの優れたリネン資材をお求めの際は、ぜひお気軽にお声掛けください。